大型機械を搬入する際に確認すべきポイントとは?工事の流れや注意点を紹介!

皆さん、こんにちは。静岡県富士市で産業機械や重量機械の搬入、据付工事事業を展開する日東機工株式会社です。


工場内で使用する大型機械は重量物であるため、搬入作業には危険を伴います。大型機械を安全に搬入するには、ポイントや注意点などを知っておく必要があります。この記事では、大型機械の搬入におけるポイントや、工事の流れ・注意点などを詳しくご紹介します。




■大型機械を搬入する際の施工フローは?



大型機械を正確かつ安全に搬入するには、以下のフローで進めます。各段階で必要な作業やチェックポイントなども合わせて見ていきましょう。



・現地調査

お客様から搬入のご依頼をいただいたら、担当者が現地調査に伺います。この調査では、現地の設備や搬入する機械のサイズの確認などを行います。現地の状況によって、搬入作業の進め方が変わってくるため、作業をスムーズに行うために現地調査による細かい確認が重要です。確認するポイントの詳細については、後ほど解説します。


現地調査の結果をもとにして、適切な搬入方法や必要となる機材を選定します。見積もりと併せてお客様へ提示し、ご納得いただけたら正式契約を締結します。



・搬出入経路の確認

搬入作業当日の作業に向けて、搬出入経路を確認します。現場まで・現場周辺の交通事情や駐車条件などを調べたうえで、作業日時と経路を打ち合わせましょう。また、道路占用許可や道路使用許可・特殊車両通行許可などが必要な場合は、期日までに所定の手続きや届け出が必要ですので、早めに手続きを済ませましょう。



・搬出

搬出が必要な機械があれば、新たに機械を搬入する前に搬出作業を行います。アンカーを取り外して機械を移動し、トラックなどに積み込んで搬出します。



・搬入・据付

現場に合った機材を使いながら、適切な場所へ機械を搬入します。細心の注意を払いながら、前もって確認した経路に沿って、慎重に作業を進めることが必要です。


搬入後、クレーンや門型などを使って機械を下ろし、レイアウトを細かく調整します。正確な位置が定まったらアンカーを取り付けてしっかりと固定し、動作確認に問題がなければ作業は完了です。




■現地調査で確認すべきポイントとは?



作業計画書や見積もりの作成に欠かせない現地調査では、どのような点を確認しておく必要があるのでしょうか。作業当日のトラブル発生を防ぐために、以下のポイントをしっかりと覚えておきましょう。



・機械のサイズ確認

搬入を希望するスペースへ確実に機械が入るよう、機械のサイズ確認は必須です。一般的に、大型機械は梱包したまま搬入するため、機械本来のサイズだけでなく、梱包後のサイズも計測しておかなくてはいけません。


機械のサイズと併せて、搬入後に作業するスペースが十分確保できるかについても、忘れずに確認しましょう。搬入スペースが十分に確保できないと、場合によっては工場のレイアウトの調整が必要です。



・業務用エレベーター・通路の幅

業務用エレベーターが設置されている現場であれば、エレベーターの使用が可能か・搬入する機材がエレベーターで運べるかなどを調べます。エレベーターの扉の幅・奥行き・高さなどに加え、エレベーターから搬入スペースまでの通路の幅も調べておく必要があります。


エレベーターで搬入が難しい場合は、クレーンを使った作業で対応する場合もあります。



・搬入経路の確認

機械の搬入経路の全体を把握することで、搬入作業がスムーズに行えます。搬入口の高さ・間口が広い場所・天井の高さ・突起物や障害物の有無などを調べておくと、効率の良い搬入経路が分かります。


搬入口の高さよりも機械高が高い場合、機械を寝かして搬入し、据付場所で再び起こすという特殊な方法での作業が必要です。



・床の状態

機械の据付場所や搬入経路の中で、床にひび割れ・段差・油汚れなどがあると、滑りやすくなり事故の危険性が高まります。搬入経路が複数確保できるようであれば、床の状態が悪い箇所を避けて搬入しましょう。併せて、床の耐荷重も確認が必要です。



・現場周辺の道路の交通量・道幅

現場に機械を輸送するのに、道路の交通量や道幅などの点で支障の発生が想定される場合、交通規制が必要となる可能性があります。周辺道路の交通を妨げないよう、必要な手続きを行います。




■業者を選ぶ際の注意点を紹介!



大型機械の搬入を依頼する業者を選ぶ際には、以下の注意点を踏まえて選ぶことが重要です。

それぞれの注意点について解説します。



・大型機械に対応した機材を保有しているか

大型機械の搬入には、機械に対応した機材や車両が必要です。機材を保有していないと、別途手配する手間が増え、お客様側の負担が増えてしまいます。見積もりの段階で、保有機材が搬入したい大型機械に対応しているか、確認しておくと良いでしょう。



・大型機械搬入の施工実績があるか

大型機械の搬入には、専門的な知識と経験も必要とされ、これらは施工実績によって積み重ねられるものです。優れた業者は、顧客からの信頼により依頼数も多く、数多くの施工実績を持っています。


業者のホームページは、これまでの施工実績を紹介しているケースが多いので、業者を検討する段階で必ず施工実績を確認しましょう。施工実績を紹介していない場合は、直接問い合わせたうえで、具体的に実績を確認すると安心です。



・一貫施工をしているか

一般的には、提案・搬入・据付までの工程を、それぞれの専門業者に発注します。この工程を全て一貫施工が可能な会社であれば、手間とコストの両方が軽減可能です。話の行き違いもなくなり、スムーズな意思疎通ができ、安全な工事の施工につながります。




■まとめ



この記事でご紹介してきたように、大型機械の搬入には、フローに沿った安全な作業が必要です。搬入作業を依頼する機会はあまり多くなく、特に初めて作業を依頼する際は分からないことも多いのではないでしょうか。


大型機械の搬入作業の依頼先を探している担当者様は、日東機工までお気軽にお問い合わせください。




■日東機工は60t門型リフター保有!大型機械の搬入でお困りなら弊社へご連絡ください!



日東機工は、産業機械や重量機械の搬入・据付工事を施工している会社であり、60t門型リフター(型式:TB600)を保有しております。門型リフターは、リース会社でも10tまでしか扱っておらず、弊社のように10t以上のリフターを保有しているところは少数です。


リフターは、クレーンが入らない場所でも搬入作業ができ、60t仕様で1門、30t仕様で2門組立が可能です。重量物の際は60t仕様、長尺の物は30t仕様と使い分けができるほか、横行・走行・昇降もできるので、クレーンが入らない場所でも重宝します。


これまでに、研究施設からも作業のご依頼をいただきました。リフターのレンタルも可能であり、同時に操作オペレーターの派遣も承ります。


一貫施工で手がけている弊社は、静岡県を拠点に日本全国で対応しており、現地へ迅速に出向きご要望にお答えいたします。大型機械の搬入についてのご相談は、弊社までご連絡ください。


また、重量物の搬入・据付工事の現場作業員(鳶職、重量鳶)も随時募集しております。興味のある方は、一度お問い合わせください。


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