空調機の更新工事はどんな流れ? 業者選びの注意点や更新すべきタイミングを紹介!


皆さん、こんにちは。

静岡県富士市で重量鳶として事業を展開する日東機工株式会社です。


室内の温度・湿度の調節や空気の清浄化を行う空調機は、工場やプラントにおいて必要不可欠な設備です。快適な作業環境の整備はもちろん、有害物質の除去や製品の品質確保など、さまざまな用途で用いられます。


そのため、もし空調機が故障したり経年劣化が見られたりしたら、早めに更新工事を行わなければなりません。重量物である空調機の更新は大変な作業なので、ポイントを押さえて業者を選ぶことが大切です。ここでは、空調機の更新工事の流れや業者選びの注意点、更新のタイミングについて解説します。




■空調機更新工事の流れ



工場・プラントの空調機更新工事は、時に危険を伴う作業です。安全かつ正確に設置しなければならないため、工事は正しい手順に沿って計画的に行う必要があります。更新工事の基本的な流れをご紹介します。



①現地調査

まずは入念に現地調査を行い、搬入経路を決定します。搬入経路は空調機のサイズや形状、施設の入り口や通路の幅をもとに、最も搬入しやすいルートを選びます。


また、既存の空調機と据付場所を変える場合は、新たな据付場所の選定も必要です。周辺環境やスペース、さらに効率的な運転が可能かどうかも考慮し、お客様のご要望を満たせる場所を選定します。



②作業計画の作成

現地調査の結果をもとに、詳細な手順を盛り込んだ作業計画書・工程書を作成します。当日はこの作業計画書に従って工事を行います。



③ご提案・ご契約

作業計画や見積もりをお客様にご提案し、ご納得いただけたら正式に契約を交わします。



④各種許可の手続き・申請(必要な場合)

施設の立地や搬入経路によっては、道路使用許可や特殊車両通行許可などが必要になる場合もあります。これらの手続き・申請は事前に行います。



⑤養生・搬入経路確保

空調機の搬入時は、こすったりぶつけたりすることで、周辺の設備や空調機自体に傷をつけてしまう可能性があります。また、作業中はホコリやゴミも発生するので、破損・汚損を防ぐためにも搬入経路の養生は必須です。さらに、必要に応じて設備や備品の移動を行い、十分な搬入経路や作業スペースを確保します。



⑥既設機器の解体・撤去

新しい空調機を設置する前に、元の空調機を解体・撤去します。この際、重要な作業となるのが冷媒ガスの回収です。冷媒ガスを回収しないとフロン排出抑制法違反になり、罰則を受けてしまうので必ず行います。



⑦新設機器の搬入・据付

元の空調機を撤去したら、新しい空調機の搬入・据付を行います。必要があれば基礎工事を実施し、設置場所までは安全第一で輸送します。墨出しや芯出し、レベル出し(水平出し)も行って正確に設置した後、試運転や調整を行って問題がなければ設置完了です。




■空調機更新工事の業者選びの注意点


工事の流れを見てもわかるように、空調機の更新はとても専門性の高い作業です。そのため、工事は信頼できる業者に依頼しなければなりません。


正確で安全な工事を行ってくれることはもちろんですが、業者選びのポイントは他にもいろいろあります。特に重要な注意点は以下の2つです。



・元の空調機を処理するための許可を取得しているか

空調機の更新工事では、元の空調機本体の処理も行う必要があります。各自治体から「産業廃棄物処理業」の許可を取得している業者であれば、撤去した空調機などをそのまま回収・処理してもらえるため、回収業者を別途手配する必要がなく便利です。


同様に、冷媒を処理するためには「第一種フロン類回収業」の許可を持っている必要があります。こちらの許可も取得している業者であれば、なおよしです。



・スピーディーな工事ができるか

更新工事は夜間や休日など、工場・プラントの稼働が停止している間に完了させる必要があります。作業時間が限られているため、スピーディーに工事を進める能力が必要不可欠です。


もちろん、作業の正確性や安全性は疎かにできませんし、周囲の設備を汚したり傷つけたりする事態も避けなければなりません。これらの条件をすべてクリアできるのは、経験豊富な業者に限られます。依頼する業者を決める時は、過去の実績を必ず確認しておきましょう。




■空調機更新工事の適切なタイミングはいつ?



空調機の更新の必要性は理解しているものの、「費用も時間もかかるし、具体的にいつやればいいんだろう?」とお悩みの管理者様もいらっしゃると思われます。適切な更新のタイミングとしては、主に以下のものが挙げられますので、こちらを参考に更新計画を立ててみてください。



・故障・不具合が発生した時

最も更新工事が必要なのは、空調機に故障や不具合が発生した時です。空調機が故障すると工場内の環境が悪化し、場合によっては操業不能になるため、一刻も早く更新しなければなりません。


特に注意が必要な部品は、室外機の中にある圧縮機(コンプレッサー)です。圧縮機は空調機の心臓のようなもので、これが故障すると温度調節自体ができなくなり、空調機としての役目を果たせなくなります。


定期的にメンテナンスを行っていても、ゴミの取り込みなどによって突然故障するケースは珍しくありません。異常が発生したら、すぐに専門業者に相談しましょう。



・経年劣化が見られる時

空調機を長く使っていると、経年劣化によって機能が低下してしまいます。たとえば、圧縮機が劣化すると冷媒に強い圧力をかけられなくなり、冷暖房機能が低下してしまうでしょう。また、冷媒配管が劣化して亀裂が入り、冷媒漏れが発生すると、やはり温度を調節する能力が低下してしまいます。


こういった経年劣化による機能低下が見られたら、早めに空調機を更新する必要があります。また、一般的な業務用空調機の耐用年数(寿命)は、10年~15年程度です。故障などの大きなトラブルに発展するのを防ぐためにも、耐用年数に合わせて計画的に更新するといいでしょう。



・省エネ化を図りたい時

昨今は電力料金が高騰しているため、莫大な電力を消費する工場・プラントにおいては、今まで以上に省エネ化が重要になってきています。実は、省エネ化を図りたい時にも空調機の更新が有効です。


最新の空調機は、古い空調機に比べて省エネ性能が大幅にアップしています。つまり、空調機を新しいものに更新するだけでも省エネにつながるのです。「もう20年以上も同じ空調機を使い続けている」というような場合は、燃費の悪さに加えて経年劣化による故障リスクも高まっているため、早めに更新するのが望ましいでしょう。


また、近年では環境保護や資源節約などの観点から、企業にCO2排出量の削減が求められるようになってきています。省エネ性能の高い空調機を導入すれば、CO2排出量の削減につながります。結果として企業の社会的な評価が高まり、取引先の拡大などが期待できるのです。




■まとめ


空調機の更新工事は、どのような工場・プラントでもほぼ確実に行う機会があります。更新工事をスムーズに行うためには、基本的な流れや適切なタイミングを理解しておくことが重要です。


その上で、ポイントを押さえて業者を選べば、品質の高い施工が期待できます。まずは重量機械設置工事の経験が豊富な業者を探し、更新工事について相談してみましょう。




■重量物の搬入・設置でお困りなら日東機工にお任せください!



日東機工では、産業機械や重量機械の搬入・据付工事を行っております。お客様へのご提案から各種施工、修理、メンテナンスまで、トータルサポートできる対応力・技術力の高さが強みです。


現場は静岡県にとどまらず、全国各地の製紙会社・変電所・自動車部品工場等を中心に対応しており、大手企業様の現場も多数ございます。取り扱う製品は、産業機械のプラント設備・電気設備・空調設備などさまざまです。


他社と比較した日東機工の特徴としては、60t門型リフターを保有している点が挙げられます。門型はリース会社でも10tまでしか扱っていないことが多く、10t超の重量物を運搬・設置したい場合は、日東機工のようなハイパワーのリフターを所有している会社のみが対応できます。


リフターのメリットは、横行・走行・昇降できるため、クレーンが入らない場所でも搬入できることです。狭い場所や室内、ピットに埋めてある場所などでの作業に重宝します。


また、弊社のリフター「TB600」は60t仕様で1門、30t仕様×2に分割すれば2門の組立ができます。重量物は60t仕様、長尺物は30t仕様といった使い分けが可能です。


こういった対応力の高さにより、研究施設からも施工の依頼がありました。レンタルも可能で、ご希望であれば操作オペレーターも派遣いたします。その他の保有機材・車両は以下のページをご覧ください。


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また、日東機工では、重量物の搬入・据付工事の現場作業員(鳶職・重量鳶)として一緒に働いてくれる方を随時募集しております。弊社は上述した通り、全国各地で多様な現場を手掛けている会社です。さまざまな経験を積むことで、スムーズにスキルアップできます。出張もありますが、きちんと出張手当が出るため安心です。


重量機械の搬入・据付工事に関する資格をお持ちの方や、工事の経験がある方は優遇し、能力に見合った条件でお迎えします。もちろん、自主性や責任感のある方であれば、未経験者でも大歓迎です。


さらに弊社には、稼ぎたい方がどんどん稼げる環境が整っています。目安として経験を10年以上積むと、現場をまとめる責任者になり、年収700万以上の収入を得られます。スキルや保有する資格によっては、年収1000万も手の届かない金額ではありません。興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。



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